今回は、近所のスーパーなどで手に入る材料で、誰でも簡単に作る事ができる害虫予防剤のあれこれを解説していきます。
なので、私と同じ様に野菜や果物を育て始めて、その中で病害虫の被害に苦しんだり悩んでいる方々のお役に立てればと思います。
イチジクの枯死
上の2枚の写真は枯れてしまったイチジクの苗木と、恐らく、枯死の原因の1つと思われるカメムシの一種ですね。
写真上では1匹の様だが、初めて気付いた時には十数匹が縦一列に並びチューチューと樹の養分を吸っていました…。
また原因はカメムシに限らず、コガネムシの幼虫なども目に見えない地中で根っこを食害している可能性も考えられます…まぁ、いずれにしろ害虫対策の必要性を感じた事が予防剤を作るきっかけでした。
ストチュウ液の自作方法
そんなこんなで、野菜や果物の栽培には常日頃からの予防が重要だと気付き、かつ農薬にはできるだけ頼らずに、安全な材料で害虫予防できないかと調べた結果、行きついたのがストチュウ液な訳です。
そして、ストチュウ液とは、酢と焼酎→スとショウチュウの略で、家庭菜園などで広く使用されている天然素材による病害虫予防剤である。
材料には色々とあるが、私の場合は至ってシンプル。
食用酢と焼酎(25度)を水で薄めたものを自宅にあった空きスプレーの容器に入れるだけ、である。
内容量としては、食用酢10cc、焼酎10ccの計20ccに対して、水1リットル~10リットルで希釈する。(50~500倍希釈)
よって、上の写真の感じだと相当な濃さだと思うが、私はここら辺はテキトーでかなりアバウトである。
液体肥料等の分量は必ず守るが、この様に目に見えて材料が分かり、かつ安全性が高い場合はテキトーでも良いと思っている。
一般的に、化成肥料等の希釈分量として500倍や1000倍とか言うが、素人考えでは「そんなんで足りるのかよ…。」などと内心思ってしまう事はよくあると思う。菜園あるあるの1つかな。
しかし、化成液体肥料などに関しては、希釈分量は守った方が良い。
ストチュウ液の使用ポイント
上の写真は、完成したストチュウ液です。
ここで、ストチュウ液の留意点について以下にまとめました。
○早めに散布
あくまで予防剤なので、病害虫が発生する前に散布する。芽がでたら散布、苗を植えたら散布し、虫がいたら駆除した方が良い。
○こまめに散布
効果はおよそ5~7日程度と言われる(晴天続きで)。雨天により洗い流されるので、とにかくこまめに散布する。
○丁寧に散布
特に葉の裏側などにも散布。虫の卵は葉の裏に産み付けられる事が多い。
○とにかく散布
病害虫が寄りづらくなる効果はあるが、全く予防する訳ではない。また、虫に直接散布も実践にて確認の事。(個人的に、ソラマメのアブラムシ→効果あり 柑橘類の新芽にいたアブラムシ→効果なし等)
上の写真は、春先のきゅうりの発芽時の様子。
そして上記の1リットル希釈のストチュウ液に、トウガラシやニンニクを2ヶ月位漬け込んだ強力版も近々作り置きする予定。それに併せて噴霧器も用意する時がくるか。
ワンポイントアドバイス
ストチュウ液は酢と焼酎だけで作れ、家庭菜園においてはかなり重宝するので、とりあえず作っておきましょう。
家庭菜園に関連する記事はこちら。農業用水を自動的に確保するシステムの解説
何事も試行錯誤の過程が楽しいと言うのは、あるのかも知れない。
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