前回の記事で金柑とイチジクの栽培について書いたので、今回は金柑の栽培において初期の頃にやってしまいがちな失敗について書いていきます。
なので、同じ様に金柑をご自宅の庭などに植えている、又は植えたいと考えている方々にとって、何らかのお役に立てれば幸いです。
前回の記事はこちら。失敗談 イチジクの断念と種なし金柑ぷちまるの栽培
金柑ぷちまるとは
上の写真は、金柑ぷちまるを植えたところです。
私の果樹園では、栽培品種をこのぷちまる1つに絞っていますが、以下にその特徴を挙げていきます。
○種なし品種である
何と言ってもこの種なし、と言うところが最大の特徴ではなかろうかと思います。
一口サイズの金柑を口に入れ、最後に種を出すと言う動作をせずに済むと言うのは、老若男女問わず物凄く受け入れられる要素です。
○食味良好
ぷちまるは金柑の中でも甘い品種で、生食にも向いています。
○樹勢はやや強め
樹勢は他の金柑に比べてやや強め、枝が密生する傾向あり…実際そんな感じがするので、剪定時期に軽く間引き剪定する必要があるかも。
と言う様な特徴があり、なかなか魅力的な金柑なのかな、と感じております。
金柑ぷちまるの植え付け時期
しかし、金柑を栽培し出した初期と言う事もあり、その植え付け時期を見誤ってしまいました…。
ネットショッピングで良さそうな苗木が確保できたのをいい事に、冬場の2月に植え付けてしまいました。(金柑の植え付け適期は3月~5月)
すると、上の写真の様に植え痛みを起こし、徐々に葉っぱが枯れ落ちてしまいまして…。
最初はこのまま枯れて全滅するのかと、かなり焦りました。
植え痛み対策
ネットなどで調べた結果、私がとった対策は、枯れた枝や込み入った枝などを思い切って強く剪定する、と言う事です。
葉も落ち、更に枝まで切り詰めるとなると、よっぽど枯死のイメージを抱くかも知れませんが、幹や枝の部分も水分を必要とし蒸発させる為、必要最低限の樹形にして暖かくなるのを待ちました。
上の写真の金柑は、強めに剪定したものですが、大分コンパクトになりました。
幹だけになった金柑も…
上の写真のもの等は、特に植え痛みが酷かったので、葉が全て落ち幹と枝だけになってしまいました…この時は精神的に一番ツラかったですね。
しかし、この状態になっても幹や枝が健康な緑色の状態であれば、大丈夫です。
静かに春が来るのを、じっと待っている状態なのです。
春の訪れ
春先の4月頃、一足先にミカン等の柑橘類に新芽が芽吹いてきました。
金柑の新芽の時期はそれよりも若干遅く、大体5月の初め位に新芽が出てきます。
なので、その間の一月くらいは、早く新芽が出てこないかと、物凄く心待ちにしていた記憶がありますね。
そして…5月のゴールデンウィークの辺りで、ついに新芽が出てきました。
正直言って、物凄く嬉しかったです。
まとめとしては、もし金柑の植え痛み等で葉っぱが大量に落ちてしまった時は、必要最低限の枝だけに剪定する、と言うのが1つの対策方法ですね。
一月くらい経つと、上の写真の様に順調に成長してくれたので、少し安心しました。
そして、これからはしっかりと管理していき、早く金柑ぷちまるを収穫出来る様にしたいと思いますので、期待していて下さい。
ワンポイントアドバイス
とにかく、苗木の植え付けは冬場の寒い時期にはやらない様に心掛けましょう。3月に入って暖かくなってからです。
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自然を相手にするのは、大変だけれども凄く楽しい。
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