今回は、とある賃貸物件でのセンサー付きLED電球の、増設工事の模様について書いていきます。
なので、同じ様にご自宅などで薄暗い場所があったり、人が近づいた時に自動で点滅してくれる照明があったらいいな、と思っている方々にとって、何らかのお役に立てれば幸いです。
窓の無い空間
上の写真はその物件内の、とある1室の玄関の天井の様子です。
マンション構造ではよくある一切窓が無いパターンだったので、日中でもかなりの暗さでした。
また今回依頼されたお客様は、この賃貸物件を退居する際の現状復旧の事をかなり気にされている様子だったので、その意に沿った電気工事の仕様を考えました。
*現状復旧とは、賃貸物件を退居する際、入居時と同じ状態にして引き渡す事です。
今回のご提案の利点
そして私が提案したのは、人感センサー付きの照明のみ増設すると言う工事内容で、お客様にも了承頂けました。
以下に、その利点を挙げると、
○センサー付きのLED電球を採用する事で、壁のスイッチ工事を省く事ができる。
○上記により、全体的なコストを抑える事ができる。
○お客様が懸念されていた現状復旧も、ほとんど必要なくて済む。
などの事が言えます。
電源の取り出し
照明を増設するにあたり、まずは電源の取り出しを行います。
幸い、玄関ドアのすぐ上に分電盤があったので、上の写真の様に既存回路の中でも電気容量的に差支えのない回路から、電源の分岐を行いました。
上の写真は、ブレーカーからの分岐が完了した時点のもので、ここから照明の位置までケーブルを配線していきます。
レセップソケット
上の写真は、LED電球を取り付けるレセップソケットの様子です。
電球を取り付ける筒状の器具の事を、総じてレセップやレセップソケットと呼びます。
電線を接続するにあたり、今回の様な露出配線用の切り欠き部分があるので、そこをカットします。
その切り欠き部分が、電線の通り道となる訳ですね。
作業完了
電源の増設及び、レセップソケットの取り付けが完了しました。
上の写真では照明を天井材の繋ぎ目(目地)に沿って取り付けたので、退居して現状復旧する際に生じるビス(ねじ)の穴も、極力目立たなく出来ます。
そしてLED電球を人感センサー付きのタイプにする事により、壁にスイッチを取り付ける作業も省きました。(センサーにより自動で点灯~消灯する為)
家は明るいのが一番
上の写真の様に、玄関が明かるくなって良かったです。
そして玄関に限らず、家の中が暗いと物を探すのに苦労する、つまずく可能性がある、そして何より、気持ちが暗くなると言う事が挙げられるので、その様な時は最寄りの電気工事店に相談する様にしましょう。
また今回の様に、賃貸物件にお住まい等で工事の仕様に制限がある場合でも、何らかの方法を考えて問題を解決致しますので、お気軽にご相談下さい。
ワンポイントアドバイス
人感センサー付きのLED電球は、スイッチを必要としないので場所によっては非常に有用です。設置を検討されているのなら、最寄りの電気工事店に相談する様にしましょう。
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人の未来も、明るくできたら良いね。
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