今回は神奈川県は平塚市の賃貸住宅にて、電子レンジの故障に伴うアース工事と、アース付きコンセントの増設工事を行なった事について書いていきます。
なので、同じ様にアースを接続しようと考えている箇所にアースが無くてお困りの方々は、是非ご一読ください。
アースをつなぐ場所が無い
上の2枚の写真は今回の現場の様子を写したものですが、冷蔵庫の上に置いてある電子レンジの付近にはアースに接続できるコンセントが無い状況でした。
電子レンジの裏側のコンセントは通常のダブルコンセントだったのと、お客様曰く、以前から生活の動線が不便だったので、別の場所にアース付きコンセントを増設する事になりました。
新しい電子レンジの置き場所として、上の写真のガスコンロが置いてある場所が良いと言う事になりました。
そして、上部にある既存の給湯器リモコンの場所に、アース付きコンセントを増設する事にしました。(この既存リモコンは、既に使用されていないとの事でした)
給湯リモコン→アース付きコンセントへ
上の2枚の写真は、既存の給湯リモコンのビスを外し、アース付きコンセントに変更する前の状態になります。
壁内を調べたところ、障害になる様な物も無かったので、コンセントの配線やアース線の為にボードを開口していきます。
ボードの開口作業も完了し、既存のリモコン線が通っている穴を利用して、アース線を入れ込んでいきます。
外部にてアース工事
上の2枚の写真は、先程のボード開口部の反対側になる、外部の様子です。
既存リモコン線を引き抜き、今度はその穴にアース線を配線していきます。
まずは既存の穴部分に、ボックスを取り付けます。
アース棒の打設
上の2枚の写真は、アース棒の打設のものです。
建物横のスペースに敷設された砂利をどけたところ、防草シートが敷いてあり、その下は土だったので無事にアース棒を打設する事ができました。
一般住宅などのアースは、アース棒を建物周辺の土に打設している施工法がほとんどだと思います。
配管とアース線の配線
上の2枚の写真は、ボックスからアース棒までの配管と、その配管に通すアース線の様子ですね。
配線したアース線とアース棒を接続し、砂利を元に戻しました。
外部のアース工事が完了し、続いては屋内に戻ってアース付きコンセントの増設工事に取り掛かります。
換気扇の電源より分岐
増設するアース付きコンセントは、上の写真に写っている既存の換気扇のコンセントから分岐します。
この換気扇は、先に外した給湯リモコンの真上に位置しているので、上手くいけば壁内を隠ぺい配線する事ができます。
換気扇のコンセントのプレートを外すと、どうやら無事に壁内を配線する事ができそうです。
壁内配線の可能が確定
上の2枚の写真ではオレンジ色の配線工具が、換気扇コンセントの開口部~アース付きコンセント増設の開口部まで貫通している事が分かるかと思います。
そして、配線工具の先に電線を付けて、壁内の隠ぺい配線を行います。
各種配線の完了
上の写真には外部からのアース線と、換気扇のコンセントからの電源線が配線されています。
そして、残るはいよいよアース付きコンセントの取り付け作業となります。
アースターミナルへのアース線接続
上の写真に写っている様に、無事にアース付きコンセントが取り付けられました。
そして、以下にアースターミナルと呼ばれるアースの取り付け口に、アース線を取り付ける方法を解説します。
上の写真の様に、マイナスドライバーをコンセント下部にあるアースターミナルのフタに差し込み、軽くひねる様にすると、フタが簡単に開きます。
フタを開けると、ビスによってアース線を固定できる仕組みになっています。
アース線の被覆を外し(剥き)、上の写真の様にプラスドライバーでしっかりと固定し、フタを閉めればアース接続の完了です。
ワンポイントアドバイス
アース線を接続する理由の最たるは、人体への感電防止なので、アース線付きの家電製品はなるべくアース接続するようにしましょう。
お客様ご指定の場所にアース付きコンセントの増設及び、外部でのアース工事が完了致しました。
生活の動線もスムーズになって、喜んで頂けて何よりです。
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アースは地球(アース)に放電しているって事だね。
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